社会の窓から

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2020.4.29 クラウド・ファンディングの準備に際して、読者の方々へのお願い

パソコンがそろそろ使えなくなりそうなので(中国でモニカが中古を購入してくれている)、この数か月(今残っている写真を使って)全力で「中国の蝶」の図鑑を作っています。もちろん僕が生きている間には完成しないだろうけれど、HDDが戻って来た時(年末までに修復費45万円を支払わないと破棄されます)、モニカをはじめ引き継いだ人たちが、すぐに対応できるように準備しておかねばなりません。
 
足りない資料や写真は、モニカに取材・撮影に行ってもらうことになっているのですが、小七のことを考えると、四川・雲南の山岳地帯に行くのは難しいと思います。せめて5歳になるまで、あと2年待ちましょう。
 
それもこれも、HDDを取り戻さないことには、全てが水泡に帰してしまいます。
 
繰り返し言うけれど、僕の命など、どうでもいいのです。72年も生きてきたので、充分です。でも、50年間近くにわたり調査・撮影し続けてきた資料や写真(ことに野生アジサイの資料と写真は、全てが今回クラッシュしたHDDに収納されている)は、僕だけのものではありません。地球の財産だと思っています。どんなことがあっても、取り戻さねばなりません。
 
チエちゃんの友人に頼んでクラウド・ファンディングの準備をしています。必要なのは現金ではありません。HDDを取り戻すことです。そのための援助を切に望んでいるのです(援助頂ける人がいらしたら、僕にお金を振り込むのではなく、HDD修復費の一部として企業に直接送金してもらえれば、と思っています)。
 
ちなみに「修復費45万円」は高額すぎる、騙されているのではないか?」という人がいます。しかし(何人かの専門家のアドビスでも)これがノーマル・プライスだと思われます。具体的な説明は割愛しますが、HDDの破壊にはいろんなパターンがあるみたいなのです(むしろ物理的な圧力による障害よりも、今回のケースのように、真新しい製品が、大した外圧がかかったわけでなくても何かの拍子で致命的なクラッシュに至ることが、ままあるようです)。
 
よしんば「騙されている」可能性があるとしても(上記のようにパソコンに精通した人の指摘から考えても、まずはないでしょうが)、それをアピールするのはHDDを取り戻してからです。そのことを企業(パソコン修理メーカー)にアピールすることによって、(まさかそれはないでしょうが)気を悪くされたりして、修復済みのデータを消されてしまう可能性も考えておかねばなりません。
 
もし、(他人事だと思って)該当企業に「高額ではないか?詐欺ではないか?」といったようなアピールを、僕に替わってする人間がいたとしたら、(その結果データが霧散してしまうようなことになれば)その人こそ「極悪人」なのだと思います。
 
該当HDDは、去年の4月に購入して、野生アジサイ関係の全写真とデータ、この20年間ほどに撮影した中国の蝶の大半の写真、および2018~2019年度撮影写真の全てを、その1テラの中に収納したものです。
 
去年の夏、念のためにもう一台(7000円)を購入して、バックアップを取っておく予定でいました。そのための8000円の予算を確保していたのです。しかし、ある知人から「HDDの一台ぐらい買ってやるから、その8000円は(その時にお世話になった人への)お礼のためのプレゼントに使うべき」とアドバイスされ、HDDの購入も、リカバリーも、そのままになってしまっていたのです。8000円を残しておいてHDDを購入するか、知人に買って貰うか、きちんと進めておくべきでした。まあ、大丈夫だろう、とタカをくくっていたのが間違いです。
 
結局、その数か月後(11月)に突然クラッシュ。すべてのパソコンショップなどで「修復不可能」と宣告され、(ヨドバシカメラのスタッフの方の勧めで以前助けを求めたこtのある)世界に数か所しかない特殊修復専門企業に頼み込んだのです。
 
(大がかりな操作になるため)「修復出来なかった時は実際の経費分35万円」「修復できた時は経費+成功報酬として10万円を加えた計45万円」という条件で契約を交わしました。当初は「修復できる可能性は非常に低い」とのことで、35万円が無駄金になってしまう恐れもあったのですが、僅かな望みに賭けようと、それを承知で決行したのです。結果は成功。受け取り(支払い)期間を4月末、と設定して、今日にいたっているわけです。
 
今、その修復専門企業との遣り取りを続けているところです。期限を今年中に延長してもらい(まだ正式な返事は貰っていませんが事情は分かってくれているので応じてくれると思う)「分割支払い」か「一括支払い」か、という選択を詰めています。分割支払いとなると、月6~7万円が必要になって来るので、現実的には不可能です。
 
一括の45万円は、「月2回“現代ビジネス”に掲載する」「単行本を一冊刊行」「クラウドファンディングで援助を求める」のいずれかで捻出出来ます。それは不可能なことではない、と思っています(もっとも、いくら僕自身が頑張っても、対応してもらえないと絵に描いた餅になってしまいますが)。
 
そのようなわけで、読者の皆さんの力で(現金を頂くのではなく)HDD奪回の手助けが為されることを願っている次第です。