社会の窓から

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2020.2.20 青山潤三日記 / U氏へのメールから

デューク・エイセスの吉田一彦さんが84歳で亡くなった、というニュースがありました。

 

ダーク・ダックス、ボニー・ジャックス、デューク・エイセス、、、U氏だって、名前ぐらいは知っていますよね?

 

いつもの事なのですが、スポーツ選手や文化人の訃報に際して、今の(主に若い世代の)人達に馴染みの無い人が対象だった場合、「なぜこんな無名の人の訃報がニュースに取り上げられるのか?」といったコメントが一定数見られます。 

 

今回も複数ありました。

 

>誰だか知らんし、紛らわしいからニュースにしなくていい。

 

こんなリコメントがなされていました。

 

>>勉強不足を正当化してはいけない。知らないのはお前が悪い。

 

僕も、つくづくそう思います。

 

でも、それが通じなくなる社会になりつつあるような気もします。

 

単に、ノスタルジーとか、そういった次元の問題ではありません。

 

「香港デモ」もそうですし「新型ウイルス」に対してもそうなのですが、同調(空気の力)による世の中の支配が為されつつある。

 

しばしばU氏から指摘される「有名人だから報道が許される」といった要旨(僕は無名の人だから反応のしようがないですが、笑)。

 

有名だから偉い、一番だから偉い、これが今の日本人のスタンダード的思考なのかも知れません。

 

「有名」というのは何なんでしょう?

 

当たり前の話だけれど、例えば、U氏にとって有名と思う対象と、僕にとって有名と思う対象は違うわけです。

 

でも、どうやら、当たり前ではないみたいなのですね。当たり前、、、と思っている方が変であるという。

 

自分(や自分の周り)の知識や価値観の範囲外のことに対しては無関心、そして、無知を恥じることよりも、同調力無き事を否定する。

 

なにか、すごく違和感を覚えるし、それを通り越して嫌悪感すら感じます。

 

メディアの病巣が、その辺りにあるのではないでしょうか? メディア自体はどうでもいいのだけれど、世の中をミスリードしていくことが大問題なのです。

 

このようなメールを送ると、(「この忙しい時にどうでも良いことを書き送らないでください」という意見はまだ分かるとしても)メール自体を受け付けてくれない。自分や自分たちが(知識層以外の人間から)批判されることを拒否する。それは子供と同じでしょう。

 

いや、今の大人の社会は、子供の概念で成り立っているのかも知れません。正しい(この表現は良くないですね、「客観的な」と言い替えましょう)ことを訴えようとすると、無視される。

 

「高木守道と小沢一郎」執筆途上です。守道は(意外なことに)打撃主要3タイトルを一度も獲得していない。小沢は(こちらは周知のとおり)首相・総理になっていない。その部分で評価を下す(メディアや識者を含む)大衆が一定数(さすがに高木守道に関してはごく僅かだけれど、小沢一郎に関してはかなり多い)いる、ということが、僕には不思議であり、不気味でもあるのです。

 

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モニカと香川さんからの情報。

 

過去中国に行ったことのある人は、香港に着いたあと14日間は宿泊地の部屋から外出できない。

 

香港空港から中国に行く場合は、空港から出ている深圳行のフェリー(約30分)を使えば出国できる。しかし、中国に着いたあと、同様に14日間移動できない。

 

3月中旬~4月中旬に、成田‐香港‐ギリシャ‐香港‐湖北省という流れで、「東洋の春の女神(第5のギフチョウ)」と「西洋の春の女神(第6のギフチョウ“萌葱蝶”」の取材を予定しているのですが、、、、いろいろと困難が伴いそうです。

 

良いか悪いかはともかく、中国は徹底しているみたいですね。

 

僕は、ますます胃の吐き気と眩暈が酷くなり、とても辛い状況です。日本でかかったノロウイルスの可能性が8割、インフルエンザと新型ウイルスの可能性が各1割ぐらいじゃないかと(担当医の先生ともども)考えています。38度以上の熱が出ないと検査して貰えないし。

 

僕はともかく、周りの人は大丈夫なんでしょうかねぇ(僕から感染しても責任取れない)。どうせ騒ぐなら中国ぐらい徹底してやらないと意味ないと思うのですが、、、。まあ、メディアもことさら「新型」「新型」と騒がず(死者の数はインフルエンザのほうが圧倒的に多いし)、普通にしているのがベターとは思いますが。

 

しかし、今地元のイオンの食堂にいるのですが、回りは「ゴホゴホ」「ぐしゅぐしゅ」のおじんおばん(全員日本人)ばかりです。中国人は出歩いてなんていませんよ。