10月1日は、中国建国70周年で、香港は中秋祭で、日本は何の日でしたっけ? あと、友子さんの誕生日です。
むろん、黒シャツ隊と香港警察も衝突し続けるはず。でも、中国当局に近い某氏の(2週間ほど前の)説に因れば、当局は10月1日までに香港デモのケリをつける、ということだったのですが、先日お会いした時には、中国は最早ホンコンなどに関心はない、ほったらかしにしてると思う、と仰っていました。
といって、僕の説のように「国交断絶」は、いくら何でもないとのことです。いかにちっぽけとは言え、自国の領土を手放すわけがない。当局として重要なのは「対香港」ではなくて、国内の権力争いに勝つことなんだから、間違ってもそんな失点は献上出来ない、と(日本だって竹島や尖閣に対してはシャカリキになって国内宣伝していますもんね)。
というわけで、「実態」を確かめるべく、全財産をなげうって、今日から帰国日までの4日間、香港デモの取材にあたることにしました。
取材といっても、衝突現場に行くわけではありません。周辺部の「空気」のチェックです。
朝一番に広州のアパートを出て、お昼過ぎに香港に着きました。
香港は中国に比べて、やや空気が奇麗で、やや冷房が利いていて、やや物静かで、やや服装のセンスが良くて、一言で表せば「やや民度が高い中国」(日本に近づいた?)といったイメージです。
しかし、予想外のことが起こってしまった。スタバではない、ずっとWi-Fiを使い続けることが出来る(スタバは30分毎に注文してWi-Fiを更新していかねばならない)カフェを見つけてしまったのです。クロワッサン2個とコーヒー一杯で、居座ることにしました。
ところで、今日は甲子園での決戦の日です。たしか午後3時プレーボールだったような。こちらの時間で午後2時。もうすぐです。
と思って確かめたら、プレーオフは午後6時でした。でも、なんだかんだとパソコン作業(中国では出来ないことが多い) があって、いつの間にか4時(日本時間5時)になっていました。
スタメン発表。悪い?予想が当たりました。たぶん多くの阪神ファンから悲鳴が聞こえて来そうな、陽川スタメン起用です(昨日マグレ?でホームラン打った)。矢野さん、ここまで単純だと、尊敬に値します。これは6時のプレイボールまで待つしかないです。せめて打者一巡くらい見届けなきゃ。
先発の青柳が、大野に敵う訳はありません(でも何が起こるかは分からない)。しかし、一巡を1安打で押さえましたよ。でも、こっちはパーフェクトに抑えられています。いくら何でも、2試合連続ノーノーはないですよね(でも何が起こるか分からない)。
日が暮れてしまいました。さすがに香港デモのチェックもしておかなければなりません。「阪神と香港とどちらが大事か?」となれば、僕的には、もちろん阪神なのですが、まあ、そういうわけにもいかないでしょう。
一応、金鐘の、いつもの法議会会館周りをチェックしておくことにしました。
え~~~~と、、、これはなんて言えば良いのだろう、、、、完全に終結していますがね、、、、。
全く、跡形もありません。なんか、寒々とした光景です。関ケ原の古戦場や、アテネの野外劇場跡よりも、さらに寒々としている。
どこかで、まだ戦いが続いているかも知れないので、そこを探してみよう、とも思ったのですが、たぶんやってないでしょう。それよりも、やっぱり甲子園が気になります。今から引き返せば、深圳に戻ってから試合終盤のチェックが出来る。
地下鉄に乗って引き返す途中、実は大変なことが起こっている事実に気が付きました。
月曜日の午後7時~8時といえば、最も人の多い時間帯です。この数時間だけで万単位の人と出会っているはずです。なのに、一人も「マスクをした人」に出会っていない。一人も!ですよ(何故か駅員に数人いましたが)。
これは凄いことですよ。いろんな意味合いでの、圧倒的な同意力。
ここでは、その解析は省略しますが、まあいわば、当局によって、あるいは自分たち自身で、「終わらせた」訳です。
この「空気」は、一体何なんだろう?
そして、その「空気感」が、なぜ報道されないのだろう? 理論的に「掴めない」からなのかも知れませんね。
僕は、U氏に個人的に恨みがあるわけではありません。しかし、前回8月4日の「現代ビジネス」の僕の「香港デモ」記事には、2000近いシェアがあって、数万回の訪問があったのです。「成功」かどうかは知らないけれど「失敗」ではないはず。
でも、記事が載って(それが拡散されて)から、僕がいくらメールを送っても、U氏は、一切返事もくれない。これ、一種の虐め、パワハラではないでしょうか?
「香港デモ」に対する日本のメディアの姿勢は、いろんな事件の犯人を(「空気」にまかせて)勝手に推理して、それがハズレても素知らぬ顔の(中には訴えられる人もいますが)ヤフコメのそれと似ているような気がします。
れれれ、、、阪神、勝ってます。奇跡のクライマックス出場です。一試合も負けられないという崖っ縁に立ってから、53イニング中、52イング無失点。まさに神がかりとしか言いようがありません。陽川3タコでしたけれど(笑)。
深圳の中心部を少し歩いてみました。別にいつもと大して変わりはないです。街のビジュアル(ことにビルディングのライトアップ)は凄いですね。東京など、とても太刀打ちできないほど、煌びやかです(“それがどうした”、とも言えますが)。
僕の常宿のホテルは、中心部から少し離れた下町にあります。ホテルに戻りながら、ふと思いました。現在の深圳は、30年前に訪れた香港の街に、雰囲気が似ている、と。